Claude Code で記事執筆 → MicroCMS への投稿まで自動化
投稿日: 2025-06-23
カテゴリ: tech

Claude Code に「ブログ記事を書いて投稿までよろしく」とお願いしてみました。
Step 1: Claude Code へのリクエスト
最初のリクエストは非常にシンプルでした:
「次に yosuke.ai に載せるブログ記事を、あなたのセンスで自由に書いてみて。そして、その内容を MicroCMS の API で投稿する Node.js スクリプトを書いて。そして、そのスクリプトを実行して実際に記事をポストしてみて」
つまり、記事の企画・執筆・技術実装・投稿まで、すべてを AI にお願いしたのです。
Step 2: 記事の執筆
Claude Code は、まず私のブログの既存のコードベースを分析し、MicroCMS の設定や型定義を理解しました。その上で、React Server Components というトレンドなテーマで記事を執筆してくれました。
記事の内容は技術的に正確で、実例のコードも含まれており、2025年のフロントエンド開発のトレンドを踏まえた内容でした。
Step 3: 技術実装の挑戦
最初の壁:API 権限の問題
最初に作成された投稿スクリプトを実行すると、こんなエラーが発生しました:
❌ 記事の投稿に失敗しました: Error: fetch API response status: 400
message is `POST is forbidden.`
Claude Code は適切にエラーを分析し、MicroCMS の API キーに書き込み権限が必要だと判断。私に権限の追加を提案してくれました。
解決策:権限の追加
MicroCMS の管理画面で API キーに「POST」権限を追加すると、今度は別のエラーが:
❌ 記事の投稿に失敗しました: Error: fetch API response status: 400
message is `'eyecatch' has unexpected data type.`
段階的な問題解決
Claude Code は段階的にアプローチを変更:
- 第一段階: まずアイキャッチ画像なしで投稿を試行
- 第二段階: 投稿成功後、アイキャッチ機能の実装に着手
- 第三段階: MicroCMS の Media API を調査し、画像アップロード機能を実装
Step 4: アイキャッチ画像の実装
技術調査から実装まで
Claude Code は MicroCMS のドキュメントを調査し、画像アップロードが 2 ステップで実現できることを発見:
POST /api/v1/media
で画像をアップロード- 返された URL をアイキャッチフィールドに設定
実装の改善
// 画像アップロード機能を追加
async function uploadImageToMicroCMS(imagePath) {
const formData = new FormData();
formData.append('file', fs.createReadStream(imagePath));
const response = await fetch(`https://${serviceDomain}.microcms-management.io/api/v1/media`, {
method: 'POST',
headers: {
'X-MICROCMS-API-KEY': apiKey,
...formData.getHeaders()
},
body: formData
});
return await response.json();
}
Step 5: コンテンツ品質の向上
最初の問題点
最初に投稿された記事には、いくつかの問題がありました:
- タイトルと本文内の H1 が重複
- リスト形式の改行が不適切
- コードではない部分がコード記法で囲まれている

段階的な修正
Claude Code は問題点を分析し、以下のような修正を実施:
- 重複 H1 の削除: タイトルとして表示される H1 をマークダウンから削除
- リスト形式の修正:
:
を-
に変更して正しい箇条書きフォーマット - HTML 変換の改善: より適切な段落・リスト処理を実装

Markdown to HTML 変換の改良
// 改良された変換関数
function markdownToHtml(markdown) {
return markdown
// コードブロックを先に処理
.replace(/```javascript\n([\s\S]*?)\n```/g, '$1')
// リスト処理の改善
.replace(/^- \*\*(.*?)\*\* - (.*)$/gm, '$1 - $2')
// 段落処理の最適化
.split('\n\n')
.map(paragraph => {
// 適切な HTML タグの適用
})
.join('\n\n');
}
Step 6: 最終的な成果物
作成されたツール
最終的に、以下のような便利なツールが完成しました:
- blog-posting-tools/ ディレクトリ
- post-to-microcms.js: 新規記事投稿用スクリプト
- update-eyecatch.js: アイキャッチ画像追加用スクリプト
- update-content.js: 記事内容更新用スクリプト
- README.md: 使用方法の詳細ドキュメント
機能一覧
- Markdown から HTML への変換
- MicroCMS への自動投稿
- アイキャッチ画像の自動アップロード
- カテゴリの自動取得・作成
- 包括的なエラーハンドリング
学んだこと
AI ペアプログラミングの威力
今回の体験で最も印象的だったのは、Claude Code の問題解決能力でした:
- 段階的アプローチ: 大きな問題を小さな問題に分割
- 適応的学習: エラーから学習し、次のアプローチを調整
- 文書化の自動化: README やコメントの自動生成
開発プロセスの効率化
通常であれば数時間かかる作業が、30 分程度で完了しました:
- 要件分析: 既存コードベースの理解
- 設計: アーキテクチャの検討
- 実装: コードの作成
- テスト: 実際の API 実行
- 改善: 問題点の修正
- 文書化: README の作成
失敗から学ぶ重要性
興味深いことに、Claude Code は失敗を恐れませんでした。むしろ、失敗を通じてより良い解決策を見つけ出すプロセスが印象的でした。
今後の可能性
コンテンツ制作の自動化
今回の成功により、以下のような自動化が見えてきました:
- 定期的な技術記事の投稿
- トレンド分析による記事テーマの提案
- SEO 最適化の自動実施
開発ワークフローの改善
- CI/CD パイプラインへの組み込み
- コンテンツレビューの自動化
- 多言語対応の自動翻訳
まとめ
Claude Code に「記事を書いて投稿して」とお願いした結果、予想を超える成果を得ることができました。単純な作業の自動化だけでなく、新しい開発アプローチや問題解決の視点を学ぶことができました。
AI と人間の協働により、より創造的で効率的な開発が可能になる未来を実感できた体験でした。皆さんも、日常の開発作業で Claude Code のような AI アシスタントを活用してみてはいかがでしょうか?
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この記事自体も Claude Code によって執筆され、MicroCMS に投稿されています。AI の可能性は無限大ですね!